佐久市農政課は15日、臼田地区の田口、青沼、切原、臼田の4小学校と臼田中学校の給食で「佐久鯉のかば焼き」を提供した。
「佐久地域の伝統食を子どもたちに味わってほしい」と企画。佐久平調理師会が考案した「佐久鯉のかば焼き丼」のレシピを参考に、給食センターで学校給食用にアレンジ。給食で提供されたものは、「かば焼き」というより「竜田揚げ」に近いもので、鯉を薄切りにして揚げることで、「骨が気にならないように工夫した」という。
鯉を味わった臼田小3年1組(白鳥聖美担任・29人)の増岡憲信君と由井聖比呂君は、「鯉ってこんなにおいしいんだね」と目を丸くした。普段、鯉を食べる機会がほとんどないという2人は「今日、久し振りに食べた。こんなにおいしいなら、また食べたい」と笑顔を見せた。
20日には、望月小と望月中、きょう22日には浅科小と浅科中の給食でも提供。「コストがかかるといった課題はあるが、今後、継続的に給食のメニューに佐久鯉を取り入れていくことも検討していきたい」と市農政課の森田惇子さん。

佐久鯉給食

佐久鯉のかば焼き(写真下)を配膳する子どもたち。甘辛いタレが絡めてあり、「食べやすい」と評判だった