小諸市中部地区の区長会は3日、県の文化財指定を目指して取り組む「健速神社祇園祭」について学ぶ学習会を初めて企画した。
中部地区は、▽相生町区(牧野直人区長)▽本町区(掛川堅司区長)▽六供区(春原賢一区長)▽田町区(長岡宏区長)▽大手区(小山東洋彦区長)の6区で構成。昨年、一昨年と行った地区懇談会で取りまとめた地区の将来像や課題などを踏まえ、「まちづくり活動の第1弾として、全体で知識を深めることで、地域の伝統文化を守り続ける風土をより高めることをねらいに学習会を企画した」と春原賢一区長会長。今回は「祇園祭」をテーマにしたが、他にも「戌の満水」や「島崎藤村」も案に挙がったという。
学習会には、地域住民や区役員、同区選出の市議らが参加。市教委生涯学習課の高橋陽一学芸員を講師に、祇園祭のほか、小諸の歴史や文化などについても学んだ。高橋さんは、「なぜ歴史を学ぶのか」にも言及。『過去に目を閉ざすものは現在も盲目になる』との格言を挙げながら、「いい事も悪い事も、過去に原因がある。過去を学び、反省することが未来を作ることになる」と呼び掛けた。