ブルーマリンスポーツクラブを拠点に水泳に取り組んでいる元小学校教員の平林みえ子さん(66)=佐久市原=が、水泳のマスターズ大会で次々と新記録を叩き出す活躍をみせている。
平林さんは在任中の33年前、体育の授業で飛び込みの仕方を指導した際に頭部をプールの底に強打。頸椎捻挫で約1ヵ月の入院生活を送った経験がある。医師から「車いすの生活を覚悟してほしい」と言われるほどの重症。左半身にしびれが残り、約8年の通院とリハビリの日々を送ったが、幸いに体調は徐々に回復。教職も定年まで全うした。
学生時代には陸上競技に取り組むなど、「若い頃からスポーツが好きだった」という平林さん。定年後の生涯学習に選んだのが水泳で、健康づくりのため、毎日1㌔から1・5㌔泳ぐ生活を送ってきた。
昨年6月、周囲の勧めを受け、県下から5百人以上の選手が集まる「県マスターズスイミングフェスティバル」で3種目に出場。初出場ながら、3種目全てで大会新記録を出す活躍をみせ、「事故以来、禁断だった飛び込みも克服できた」という。さらにその勢いは衰えず、先月出場した大会でも2種目で大会新を叩き出した。
「水泳はどんなに年齢を重ねてもできるスポーツ」と平林さん。「これからも自分のペースで楽しみながらスポーツに親しんでいきたい」と明るい笑顔を見せた。

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