「自由に見物して」東小諸の高見沢さんの畑

〇…「海を渡るチョウ」として知られるアサギマダラが、今年も小諸市東小諸の高見沢邦夫さん(75)の畑に飛来。多い時で百匹以上の群れが、高見沢さんが植えたフジバカマの蜜を求めて飛び回っている。10月上旬まで見ることができるという。
〇…5年ほど前に、知人からもらったフジバカマを畑に植えたところ「それまで興味もなかった」というチョウと出会った高見沢さん。以来、チョウの魅力にひかれ、花の植栽面積を増やしてきた。「ここから、沖縄や台湾まで2千㌔も旅をする。それだけに、子どもを見守るような気持ちです」。
〇…連日のように散歩をする人やカメラを手にした愛好家が訪れ、小さな命の羽ばたきを追っている。小諸市文化会館横を流れる繰矢川を下流に1㌔ほど行った畑は、東小諸側から橋を渡った突き当り。「畑の中に入って自由に見てください」と記した高見沢さん自作の看板が目印だ。

高見沢さんは日々の飛来数を看板に記入している

高見沢さんは日々の飛来数を看板に記入している

アサギマダラ