牧野直人さんが所有 100年前のアメリカ製

相生町区の高齢者クラブ「相生クラブ」が1月25日に開いた食事会で、同区前区長の牧野直人さん(79)が所有する100年前のアメリカ製蓄音機でレコードを聞く音楽鑑賞会があった。約20人が参加し、蓄音機ならではの“味のある”音色を楽しんだ。
同クラブの食事会は年8回程度開いており、同区民生児童委員の土屋多恵子さんが合わせて行うイベントを考案。これまで、様々な団体に依頼して社協の健康体操や「信州中村一座」の演劇などを行ってきた。今回は、牧野さんが区長だった頃に土屋さんが牧野さん宅へ出向いた際、「歴史ある貴重なものがたくさんあり、いつかこういったものを活用して何かできないか」と声をかけていたのがきっかけとなった。
使用した蓄音機は、牧野さんの父・直貞さんが明治38年から大正3年まで滞在したアメリカから持ち帰ったアメリカビクター製。今回かけたレコードも日本の曲ながらアメリカ製のものが多く、牧野さんは「アメリカから機材を日本に持ってきて録音し、アメリカでプレスしたようだ」と話す。
この日は牧野さんが選曲した『魅惑のワルツ』や『小諸小唄』『小諸なる古城のほとり』といった曲を鑑賞。同区の依田勝彦区長は「貴重な蓄音機で良い音楽を聞きながら和やかな時間を過ごさせてもらった」と話した。牧野さんは「今後も自分にできることがあれば協力したい」と話していた。

蓄音機やレコードの説明をする牧野さん

蓄音機やレコードの説明をする牧野さん