小諸市美南ガ丘小(鈴木雅幸校長)は9日、「防災給食」と銘打って災害時に活用される非常食のカレーを給食時に提供した。7年前の3月11日に起きた東日本大震災を風化させない「防災教育」の意味を込めての取り組みだ。
同校の黒沢真弓栄養教諭らが発案。同校は万が一の災害時の備えとして、昨年4月に非常食用のカレーを購入。災害が起きて給食を調理できないケースがあれば提供する予定だったが、今年度はそこまでの大きな災害はなく済み、年度が終わる前に児童たちへ提供した。
非常食のカレーの名称は「救給カレー」で、全国学校栄養士協議会が学校給食用に開発。ご飯を混ぜたカレーが入っており、水なども不要で袋を開ければ冷めたままでも食べられる。児童たちは「普通のカレーと同じ味でおいしい」などと話しながら、非常食カレーを次々と口へ運んでいた。

こ・美南ガ丘の防災給食食べる