長寿の秘訣は「くよくよしないこと」
小諸市内の百歳以上の高齢者は9月1日付で23人。このうち男性が1人、女性が22人と圧倒的に女性が多い状況だ。男性唯一の百歳長寿となった甘利嘉苗(よしたね)さん=乗瀬=に、健康と長寿の秘訣などを聞いた。
甘利さんは大正4年10月5日生まれの百歳。元中学校の教員で、社会科と保健体育の担当教諭として芦原中などで教壇に立った。退職後は、小諸市の公民館長や乗瀬区長、小諸書芸連盟の会長なども務め、地域で活躍した。
現在は乗瀬の自宅で、長男の公孝さん(63)家族と同居。「3食きちんと食べ、眠りたい時間に眠り、起きたい時間に起きるというマイペースな毎日」というが、「自分の身の回りの事は今でもきちんと自分でできる。家族も助かっています」と公孝さん。
90代の頃、胆石の除去手術を受けた事があるが、それ以外に大病の経験はないという。昨年迎えた百歳の誕生日には、長年取り組んできた書道の腕を生かして『百寿』の文字を揮ごう。何十枚と仕上げ、百歳の祝いの会で親族らに配った。
晴れた日は、庭で日光浴をするのが好きだという嘉苗さん。「くよくよしない性格。ストレスをためない事が一番の健康の秘訣かもしれないね」と明るい笑顔を見せた。

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百歳記念に揮ごうした『百寿』の書を手にする嘉苗さん。耳は遠いが、壮健な雰囲気だ