野沢橋から御影橋までの約2㌔㍍の河川敷のゴミを拾う「千曲川ボランティア清掃」が8日、行われた。毎年この時期に行う恒例の活動で、今回、20回目の節目を迎えた。
「きれいな川で釣りを楽しみたい」と、佐久市役所の釣りクラブが呼び掛け人となり始めた清掃活動。「雑草が生い茂る前の寒くない時期に」と、例年4月初旬に企画している。活動の輪は徐々に広がり、地元の釣り愛好家団体のほか、明治軽井沢工場やTDK浅間テクノ工場など、地元企業の有志も協力。今年も百人を超える人が集まり、汗を流した。
例年1㌧半程度のゴミが集まるが、「活動の成果もあって、量自体は徐々に少なくなっている」と活動の事務局で佐久市役所OBの茂原孝好さん(65)。ただ、空き缶やビンはもちろん、自転車やタイヤ、家具、家電などの粗大ゴミも毎年投棄されているといい、「毎年片付けても、たいてい同じ場所にそうしたものが捨てられている。同じ人が捨てているのかもしれない」と顔をしかめる。
作業は、親子連れの参加者が多いのも特徴。活動の協力団体1つ「佐久青年会議所」のメンバーとして参加した佐々木岳史さん(36)は、7歳と4歳の2人子どもを伴い活動に協力。「こうしたきっかけがなければ、なかなか子どもたちが地域貢献できる場面がない。これを機に協力させたいと思い一緒に来た」とにっこり。
活動の呼び掛け人でもある佐久市役所の釣りクラブの会員が近年減少しているといい、「清掃活動を今後も続けていくには、体制の整備が必要」と茂原さん。「20周年の節目を機に考えていきたい」。
今年の参加団体は次の通り。
▽佐久青年会議所
▽佐久漁業協同組合
▽明治軽井沢工場
▽佐久フライングクラブ
▽小諸釣行会議所
▽国際ソロプチミスト佐久
▽TDK浅間テクノ工場
▽佐久平グリーンの会
▽釣りクラブ「やじろべい」