今年9月に予定している「全国風穴サミットイン信州小諸」の実行委員会(大西崇弘委員長)は22日、小諸市市民交流センターでプレサミットを開き、小諸市民のほか上田市や岡谷市などから約60人が参加した。
風穴は真夏でも0度に近い温度を保つことができる「天然自然の冷蔵庫」とも言われ、氷区にある風穴群は、古くから食料や氷などの保存に使われ、蚕糸業が盛んだった頃は蚕種ふ化時期の調整にも利用。計画的な養蚕ができるようになったことで、生糸の大量生産に大きく貢献するなどした。現在も玄ソバや日本酒の貯蔵などで使われている。
プレサミットでは、通年で変わらない温度の風が出てくる風穴の仕組みについて、実行委員会が説明したほか、氷区の風穴を有効活用しようと取り組んだ県建築士会佐久支部と氷区が取り組みの内容を報告するなどした。
大西実行委員長は、「9月のサミット本番に向け弾みがついた。当日に向け、まずは小諸市民にもっと風穴やそれにまつわる歴史を知ってもらいたい」と話していた。