佐久市高柳の県水産試験場佐久支場(山本聡支場長)で18日、小ブナ養殖用の「親ブナ」約1㌧を62軒の農家に販売した。
多い人で136㌔も購入。このフナは水田で産卵させ、生まれた稚魚を5㌢ほどに育てて9月頃に出荷する。
親ブナは3年前から再改良した品種を提供しており、「形が良く柔らかい小ブナが生まれる」と好評。昨年の佐久地域全体の小ブナの出荷量は15㌧。生産者が少なくなり、10年前の半分になっている。
水田でのフナ養殖を20年以上続けている菊原豊秋さん(72)=跡部=は「毎日水田に様子を見に行くことが日課になっている。今年は大きく形も良いので期待している」と話していた。