13~16日  一般公開

佐久市大沢地区の有志で作る「大沢地区文化財保存会」(永井一男会長)は13日(日)から16日(水)までの4日間、旧大沢小の建物を一般公開する。昨年度から、建物のガラス枠をアルミサッシから建築当時の木製の枠に取り換える工事が進められており、現時点で校舎正面の南側はすべて木製枠へ交換済み。永井会長は「より建築当時に近づいた建物をぜひ見に来て」と呼び掛けている。
旧大沢小は明治26年竣工で、築120年を超す市の有形文化財。当時、国産の板ガラスがない時代に舶来製のガラス窓を使った歴史的な価値も高い建物で、昭和58年に野沢小と統合され閉校した。
現在交換を進めている窓枠は、まだ学校として使われていた当時、すき間風を防ぐ目的などでアルミ製に替えられた。この際、交換した木製枠約70枚はすべて建物内で保存しており、同保存会が「建物の価値を高めるためにも木製枠に戻してほしい」と市へ要望を続けていた。現時点で西側と北側の一部にまだアルミサッシが残っているが、来年度以降にも交換される予定という。
一般公開では、「写真で見るふるさと大沢100年史展」と題した写真展も同時開催。昔の大沢地区の生活や風景を写した写真、歴史年表などを展示する。時間は各日午前10時から午後4時まで。

さ・旧大沢小外観(29年7月)