小諸市水明小学校の中庭にある池で、2百株近いミズバショウが次々と白い苞を開き始めている。長年にわたってミズバショウの世話をしている、学校近くに住む花岡一登さんによると「今年は少し早めに出てきた」と目を細めつつ、「その分、先日の寒さで苞の先が少し茶色くなってしまった株もある」と話す。
もともとは10数年前、当時の学校長が一株植えたことがきっかけで、花岡さんや学校職員が協力してコツコツ増やしてきた。現在は育った株から落ちた種などで自然に増えるようになっているという。同小は「花岡さんが日々世話をしてくれるので非常にありがたい」と喜ぶ。
水明小は湧水が豊富に流れる自然環境豊かな立地。特に湧水は「水明小の宝」とも言われるほどで、ミズバショウの生育にも役立っている。