佐久市桜井の臼田篤司さん(76)宅を本家とする「臼田家いとこ会」が12日、およそ3年ぶりに集まりを開いた。本家の墓参りをしたほか、佐久市特産の佐久鯉を満喫する昼食会を開くなどし、再会を喜び合った。
いとこたちの親世代は男性5人、女性3人の8人きょうだいで、現在健在のいとこは23人。この日はこのうち18人が集まった。本家の臼田さんをはじめ、佐久市中込の土屋酒造の土屋均会長や、小諸市平原の陶芸家・甘利紘さんも名を連ねる。
多くのいとこは東京や千葉、横浜など首都圏で暮らすが、子どもの頃、疎開で佐久市に来ていたという人も多く、臼田さんは「それこそ兄弟のように仲良く育ってきた」と振り返る。
当時、臼田さん宅では稲作のための鯉を飼育していて、よく食べていたという。今回参加したいとこの一人、依田圭司さん(81)=東京都=は佐久鯉が大好物でもあり、「今回の集まりでぜひ佐久鯉を食べたい」と臼田さんに要望。臼田さんは佐久鯉を存分に食べてもらおうと、佐久市野沢の「割烹花月」を選択。佐久鯉のフルコースを味わい、依田さんは「念願の佐久鯉。実にうまい」と笑顔を見せた。
最年長の91歳は、森たつ子さん=千葉県=と依田胤正さん=東京都=の2人。今回、森さんは参加したが依田さんは残念ながら欠席。森さんはいとことの再会に「懐かしいしうれしい。また次に会える時まで頑張れる目標ができた」。