小諸市糠地の青雲館に滞在していたダンサーのマーク・フリップ・ガブリエルさん(36)=ドイツ出身=と、デイビット・ハギンズさん(32)=ニュージーランド出身=の2人が、日本舞踊明石流家元の明石須磨さんの稽古場を訪れ、日本舞踊を体験した。
2人は、一定期間滞在して制作活動を行う国内外のアーティストの活動拠点を提供する取り組みを指す「アーティスト・イン・レジデンス」で青雲館を訪れていた。昨年も小諸市に滞在していて、その際に明石さんの稽古場を見学していたが、今回は一歩進んで実際に稽古を受けることにしたという。
13日に稽古を受けた2人は、日本舞踊の経験はなかったが、およそ半日で数分の曲を一通り踊れるように。明石さんは「ダンサーなのでできるとは思ったが、とても呑み込みが早い」と驚いていた。
マークさんは「日本舞踊は一つ一つの動きに意味があり、今後の自分のダンスに生かせると思う」と話した。デイビットさんは「『表現する』という点では和も洋も同じ。明石先生の遺伝子をしっかり受け取りました」とにっこり。