小諸市内の水道施設の維持管理や料金徴収が、今年10月から3セク方式の株式会社「水みらい小諸」に委託することを受け、小諸市による住民説会が11日から始まった。
11日に市役所で開いた初回説明会には、約40人が参加。市は現状からの変更点として▽窓口の場所が諸のJA佐久浅間大里店に移る▽業務は市とパートナー事業者からの出向社員、企業体で採用する職員が行うことなどを説明。「業務の移行に伴う料金やサービス内容が変わることはない」と強調した。ただ、総延長約570㎞ある水道管は、40年後の水道料金を現状の1・86倍にしないと更新できないとする試算結果も示し、「段階的な料金改定が必要」とした。
参加者からは、企業体と市の契約内容やパートナー事業者の選定理由、企業体に出向する市職員の教育体制に関する質問、定期的な説明会開催の要望などが出た。
「水みらい小諸」の資本金は3千万円。出資比率は、小諸市が単独拒否権を発動できる35%、水ingAMが55%第一環境が10%。職員は20人で、市から7人、残りを民間企業が派遣。水道事業の管理運営や料金徴収、人材育成などの業務を担う。市は施設を保有して事業計画作成や料金設定を行い、3セクの事業で赤字が出た場合は補填しない。当面、指定管理は5年間を予定している。
説明会の今後の日程は次の通り。時間は午後7時~8時。最終日のみ午前10時~11時。
▽17日(月)JA佐久浅間北大井店
▽19日(水)久保公民館
▽21日(金)御牧ケ原公民館
▽25日(火)JA佐久浅間三岡店
▽27日(木)和田研修センター
▽29日(土)小諸市役所3階