市民の防災意識や地域の防災力向上を目的とした「小諸市総合防災訓練」は25日に開いた。地区持ち回りの方式から全区を対象にした訓練に切り替えて2年目。この日は31区でそれぞれに内容を工夫した訓練が行われた。
田町区(高橋幸雄区長)は、この日に訓練を行った31区の中で、唯一水防訓練を取り入れた。会場の小諸商業高グラウンドには50人を超える区民が集まり、砂を袋に詰める土のう作りを体験したほか、水が浸入しないようにするための土のうの積み方も学んだ。体験で作った土のうは、区の倉庫に保管しておくという。
高橋区長は「今年体験した大雨で区内を川のように水が流れ、U字溝から水があふれている様を見て、坂の町である小諸として必要な訓練と考えた」と話していた。