台湾の「農田水利会」の視察団31人が20日、軽井沢町の千ヶ滝と白糸の滝を水源とする農業用水「千ヶ滝湯川用水」の一部で、軽井沢町と御代田町境にある「温水路」を見学。その仕組みについて同用水の土地改良区(柳澤康旦理事長)から説明を受けるなどして学んだ。
千ヶ滝湯川用水は総延長約21・5㌔。御代田町内の施設で分水し、小諸市方面への「御影用水」と佐久市方面の「岩村田用水」に分かれる。今回訪問した水利会は、日本でいう「土地改良区」のような組織で、同国で水利などを管理しているといい、今回は同用水をはじめ、茨城県などでも農業に関連した施設や圃場の見学を行った。
視察団が見学した「温水路」は延長約1㌔で幅20㍍、深さ20㌢。水の流れは分速50㌢ほどと緩やかで、温水路を流れる間に太陽熱の力で水温を数度上昇させるための施設。土地改良区役員から温水路の仕組みを聞いた視察団からは驚きの声が上がり、温水路を写真に撮る人も多かった。