佐久市猿久保の佐久創造館を中心とした「作ろう!広げよう!佐久のハーモニー!」の実行委員会は30日、小諸市美南ガ丘小で「能楽」のワークショップを開き、同小の5、6年生児童約2百人が、日本の伝統芸能である能楽の基礎を体験した。
約7百年の歴史があり、「世界最古の演劇」とも言われる能楽について学び、関心を持ってもらおうと企画。佐久地域の小学校に開催を呼びかけ、同小が応じた。この日は、佐久創造館で能学講座を指導する宝生流能楽師の金井賢郎さんと木谷哲也さんが講師を務め、能の歴史を伝えたほか、能学に必要な体の動かし方や謡の基本を教えた。
体の動かし方では、頭に乗せたガムテープを落とさないように意識して前後に移動するなどした。金井さんは「どんなスポーツでもそうだが、芯がぶれないことが大事」と話し、児童たちに「機会があれば、一度能を見に来てほしい」と呼びかけた。