佐久市一本柳区(秋山昇一区長)の防災訓練は3日に行い、区の役員や区民など合わせて約80人が参加。消火器やAEDの使い方や心肺蘇生法を体験しながら学んだほか、簡易トイレの設営にも取り組んだ。
同区公民館(佐藤珠美館長)が中心となって運営。参加者を3つのグループに分けて、▽消火器▽心肺蘇生法とAED▽簡易トイレ組立―の3項目を順番に体験した。ちなみに、会場となった一本柳公園は3年ほど前に完成したばかりで、設置されているベンチのうち3基は、座面を変えれば非常時に簡易トイレとなる作りになっており、この日はトイレを覆うように設置するテント部分の組み立てを行った。
10月に台風災害があったことも踏まえ、佐藤館長は「一本柳は台風では幸いにも大きな被害はなかったが、一方で被災した地域の人の避難先として受け入れ側にまわる可能性はある」といい、「より緊張感を持った訓練になった」と話していた。

簡易トイレを覆うように置くテントの組み立て方を学ぶ区民