〇…「浅間のすの野に栄える町を、ぼくらは命を懸けて守る」―。小諸市与良で自動車整備工場を営む小山弥一さん(50)が、ステラホールで20日に開いた「音楽のまち・こもろミニコンサート」に出演。自ら作詞、作曲した『消防団の歌』を披露した。月1回、プロの演奏家らが出演する人気のコンサートに、「まったくのど素人」のステージが新鮮な風を吹き込んだ。
〇…15年ほど前、自身が消防団で活動していた時に作った。団員が辛い時や迷った時、「口ずさんで励みになったらいいな」という思いを込めた明るく親しみやすいメロディーだ。
〇…「ぼくらの仕事はつらいけど、進め進めよ我らが消防団」―。楽器による伴奏はなく、集まった百人を超える観客の拍手に合わせての熱唱。ステージの持ち時間は15分で、「この曲だけでは間が持たないから」と、子どもの頃に慣れ親しんだ『あゝ小諸城址』『高峰スキーシャンソン』も朗々と歌い上げ、やんや、やんやの喝采を浴びていた。