佐久市根々井の正法寺(瀬原深秀住職)は22日、毎年恒例の「てんじん寄席」を開き、地域住民が参加してのもちつきのほか、地元出身の真打落語家・入船亭扇好さんなどによる寄席を行った。今年は、現在佐久長聖高校に留学しているアジア諸国の学生6人も参加。日本の伝統行事を楽しんだ。
入船亭扇好さんの真打昇進を祝うのをきっかけに始まり22回目。最近では、東日本大震災支援を目的に、同寺敷地で石巻市の「潮風商店」が海産物を販売するのも恒例になってきた。
佐久長聖高の留学生は、国の「アジア高校生架け橋プロジェクト」の取り組みで8月に来日。瀬原住職の息子が同校に通っており、「日本の伝統を体験したい」という留学生たちに参加を呼びかけて実現した。マレーシア出身のアミラさんは、「おもちは柔らかくてとてもおいしかった。マレーシアにはない食べ物で初体験」と喜んでいた。