今年3月末の竣工を目指して建設が進む佐久市猿久保の県立武道館は、敷地を囲む壁も簡素になり、その姿があらわになってきた。
武道館を建設している「創錬の森」は広さ約5万1千㎡。このうち、多目的広場や遊歩道なども含めた約3万6千㎡が武道館の建設地となる。敷地は市が県へ無償貸与するほか、建設費約57億1千万円のうち、市が12億5千万円を上限に負担する。
主道場は約2350㎡で剣道や柔道場6面分を用意。このほか柔道用3面、剣道用3面の道場をそれぞれ作る。武道の中核施設ではあるが、主道場ではコンサートなどを行うこともでき、供用開始後の4月には、すでにシンガーソングライターのさだまさしさんのコンサート(4日)や、大相撲の佐久場所(9日)などが予定されている。
供用開始後の課題となりそうなのは周辺の交通渋滞で、市は武道館周辺の道路拡幅などを含めた道路整備を検討している。