旧望月町と浅科村、小諸市の境にある佐久市の印内原区。世帯数は40戸ほどだが、首都圏からのIターンやUターン者が増えている。徐々に変化する地域で「住民同士が交流する機会を設けよう」と始まった11回目の区民作品展が1、2の両日、今年もにぎやかに開かれた。
会場の同区公民館は決して広くないが、ここの一間に飾られた様々な分野の作品を見ようと、区内をはじめ上田市や南相木村からも友人からの誘いで駆け付けた人もいた。区内で撮影した四季折々の写真や詩、「望月まゆの会」のまゆの作品などで会場が華やいだ。
このうち、渡辺治子さんと宇太郎君(小6)、朔次朗君(小4)は親子で陶芸作品を出品。これを見た実行委員長の石橋寅雄さん(81)は、「作品展が始まったころから出品し続けている。作品を通して、子どもの成長が確認できるのも楽しい」と目を細めながら、「古くからの区民も移住者も、『ここが私たちのふるさと』と実感できる作品展を末永く続けていきたい」と話していた。