志賀上宿区(工藤博隆区長)は20日に開いた「いきいきサロン」で、特殊詐欺の被害を防ぐねらいで、佐久市生活環境課職員を講師に招いた出前講座を開いた。同区のサロンは60歳以上の人が対象で、この日は24人が参加した。
市生活環境課によると、佐久市内での特殊詐欺被害は昨年5件、今年もすでに1件発生している。こうした中、複雑で巧妙化している特殊詐欺の手口などを知り、被害にあう人が1人でもいなくなるよう出前講座を計画。
講座では、生活環境課の小林貴史さんが、市職員などを名乗ってキャッシュカードをだまし取る手口が増えていることや、警察を名乗って暗証番号を聞き出そうとする事例について説明。また、詐欺被害にあった人の8割以上が「自分はだまされない」と考えていたといい、「犯人はそればかりをしていて百戦錬磨。何とかだまそうとしてくるので、自分は大丈夫と信じ込まないで」と呼びかけた。