佐久市岩村田の円満寺(小林深晃住職)にある「砂ずりのフジ」がうす紫色の見事な花をたくさんつけている。多くの人が花見物に足を運んでいるが、あさって31日(日)には「来年、また見事な花を咲かせるように」と、木への栄養を十分残すために今年の花を切り落とすという。
一番樹齢の長い木で3百年はあるという同寺の名物のひとつ。現在は長い房で1㍍ほどだが、かつてはもっと長い房が咲き誇っていたといい、藤棚から地面まで届くくらい長かったことから「砂ずり」という名がつけられたという。
例年であれば、5月中旬に花を見ながら宴席を囲む「大観藤会」を開くが、今年は新型コロナの影響で中止に。小林佑介副住職は残念がりつつも、「また来年よい花を咲かせられるようしっかり手入れしたい」と話している。