高齢者福祉施設などを運営する佐久市布施の社会福祉法人望月悠玄福祉会では、5月からインドネシア人の技能実習生2人が働き始めた。同会が外国人実習生の受け入れを行うのは初めて。実習期間は3年。
2人は、シティサディヤーさん(20)とマヤサローさん(20)で、共に女性。インドネシアで高校を卒業後、日本語や介護について1年ほど学び来日。新型コロナの感染拡大防止のため入国制限がかかる前の3月半ばに入国し、千葉県にあるセンターで1ヵ月間研修を受けた。その後佐久市に来て2週間の自宅待機を経て、利用者が残存機能を生かし自宅に居るように生き生きとした時間を過ごす「あたり前の暮らしサポートセンター」の「布施屋」で業務に就いた。利用者の入浴介助やトイレ誘導、朝の身支度の支援などを担っている。
篠原郁子事業部長は、「利用者と積極的にコミュニケーションを持ち、明るい人柄もあって話に花が咲き、お互いが生き生きしている。施設内に活気をもたらしている」と評価。実習生の2人は「利用者と話をしたり歌うのが楽しい」と言い、「介護福祉士の資格取得を目指す」と意気込んでいる。また、マヤさんは「実習期間が終わったら一度母国に帰るが、またここで働きたいので戻って来ます」と笑顔を見せている。
望月悠玄福祉会は外国人実習生の受け入れのほか、佐久大学に通う台湾の留学生2人に奨学金を支給。学生は週末、同所で介護のアルバイトをしている。