有料老人ホームなどを運営する「コトブキ」の子会社の農業法人「コトブキファームデポ」(持田勉社長)がハウス栽培するイチゴが、出荷の最盛期を迎えている。
持田社長が、夏場に収穫できるイチゴの品種を開発した信大の大井美知男教授から栽培を勧められ、昨年から担当者がノウハウを学ぶなど準備を進めてきた。
農地は糠地の標高850㍍付近で約10㌃の広さ。鉄骨作りのハウスが2棟あり、今年3月に5千株を定植。6月から収穫を始め、軽井沢町の菓子店やホテルなどに出荷。1日の平均収穫量は約10㌔。現地での販売も行う予定で、石坂恭圃場長は「香りが強く、糖度が平均11度で甘さと酸味のバランスが良い。地元の人にもぜひ味わってほしい」と話す。
今後は栽培面積を4倍ほどに広げたい考え。この技術を生かし、「ことぶきの家こもろ」の隣でも小さなハウスを準備して、利用者に体験をしてもらうための取り組みも進めている。