小諸市は29日、「米飯官能鑑定士」を要請する講座を開き、午前と午後の2回で43人が参加。おいしいコメの見分け方や、コメをおいしく炊くコツなどを学んだ。
同鑑定士の資格は、「米・食味分析鑑定コンクール」を主催する米・食味鑑定士協会(鈴木秀之会長)の公認。同コンクールではかつて、小諸市宮沢の清水紀久夫さんが金賞を受賞するなど結果を残している。来年12月には小諸市で同コンクールの国際大会を開く予定になっており、この機会に鑑定士の養成講座を計画した。
当初は午前中の1回限りで、3密を避けるため20人程度で開く計画だったが、申し込みが70件ほどと反響が大きく、市は急きょ午前と午後の2回行うことを決めた。それでも、「残念だが30人近くは断らざるを得なかった」という。
講座では、米・食味鑑定士協会の鈴木会長と、コンクールで審査経験もある「イリグチ」の入口壽子社長が講師を務め、コメの見分け方や炊き方などを実技も交えて学習。43人全員が鑑定士に認定された。この日の参加者は、来年予定するコンクールで、何らかの形で運営に協力していくことになるという。