小諸市耳取の山浦早智子さん(83)はこのほど、自宅でチョウの「ツマグロヒョウモン」を1匹羽化させた。「ずっと見ていても飽きない。かわいいです」と目を細め、「家の中ではかわいそうなので、もうしばらくしたら外に放してあげます」と話している。
自宅で初めて羽化させたのは15年ほど前。庭に咲くコモロスミレに「虫」がいるのを見つけ数日観察。さなぎになる直前に3匹を家の中に移して網をかけて見守り、雌雄2匹羽化させた。その時羽化させたのもツマグロヒョウモンで、その後キアゲハやカラスアゲハ、ナガサキアゲハなども羽化もさせている。
子どものころから虫や花が好きだったという山浦さん。農作業の合い間には鳥のさえずりを聞いてどんな鳥か探したり、幼虫を見つけるとどんな成虫になるのか観察していた。また、知人からチョウの目撃情報をもらうと出かけ楽しんでいる。「鳥やチョウを見ていると癒され、ストレス解消になる」と言い、このほど飯綱山公園でアサギマダラが15匹飛ぶ様子を見て、「間近でみられてうれしかった」と喜んでいる。