佐久市中込の茂木晃さん(75)は、11月1日(日)から1ヵ月間、「藤村の旅紀行」と題し、文豪・島崎藤村の生涯をテーマに自作した障子絵を飾る作品展を自宅を会場に開く。「興味のある人に見て頂いて、私の趣味を通じて新しい出会いが生まれればうれしい」と来場を呼び掛けている。
毎年春と秋に作品展を必ず開いていたものの「今年はコロナの影響でこれまで計画できずにいた」という茂木さん。外の会場で開くことも検討したが、「気兼ねなく開ける自宅で」と企画した。
今作品を描くにあたり、「藤村が生まれた馬籠宿から、英語教師として赴任した小諸宿まで実際に訪れた」と話し、障子絵のほか、長さ延べ50㍍以上にもなる巻き絵も飾っている。
昨年は須坂市の田中本家で葛飾北斎の富嶽三十六景を題材にした作品展も開催。佐久から観覧のバスツアーが組まれるなど盛況だったという。今展には、この時に飾った作品も並べているほか、茂木さんの「名付け親」といい、佐久の先人にも選ばれた小池勇助軍医のドキュメンタリー(琉球放送制作)の上映も企画している。
観覧日は11月中の金、土、日曜に限るが、「希望があれば平日も対応するので問い合わせて」と茂木さん。また、密を避けるため「事前予約してほしい」としている。
問い合わせは(電話0267・64・8539)、もしくは(電話090・9660・7359)まで。