「音楽のまち・こもろ」を推進する小諸市が開いた作曲コンクールのグランプリに、小諸高校音楽科1年の上村勇希君=上田市=の「たそがれ、香る。」が選ばれた。同作品は、来年1月1日から小諸市が夕方5時に流すサインメロディに採用される。
今年のコンクールは、従来と同じA部門に27曲、単音のみでも応募できるB部門に155曲が集まった。
A部門から、中高生の部の最優秀賞に上村君の作品、小学生の部の最優秀賞に坂の上小6年の依田響さんの「優しさ」が選ばれ、この2点からグランプリを選出した。
上村君は「初めて小諸に来た時に感じた夕方の美しさを表現した」といい、「イメージをメロディーにするのは難しかったが、自分でも良い曲に仕上がったと思う」と話していた。
依田さんは「音楽は人の心を悲しくしたり、元気にしたりできる力がある。聴いた人が優しい気持ちになれるように作曲した。来年はグランプリをとりたい」と今後に意欲を見せた。
実行委員の一人で作曲家の尾崎進亮さんは「自分の思いを表現している作品が多く、全体のレベルが上がった」と評し、「防災無線に使うことも考え、少しシンプルで短くした方が良い」とのアドバイスも送った。

 

上村勇希君

依田響さん