市立小諸図書館は開館5周年を迎えた28日、記念セレモニーを開いて節目の年を祝った。また、今年6月22日の時点で到達していたが、コロナ禍のために延期していた入館者100万人の達成セレモニーも合わせて開いた。
小諸義塾の私設図書館として設置してから126年。県下最古とも言われる図書館。現在の新図書館建設に向けては、平成20年に準備室を設置し、市民も巻き込んだワークショップを何度も重ね、実に7年を費やした平成27年に開館した。開館半年後の平成28年5月に10万人を突破して以降、おおむね半年で10万人のペースで入館者を増やしてきた。
100万人達成記念セレモニーでは、6月に100万人目の入館者となった冨田恵美子さん=御代田町=が参加。図書館オリジナルのトートバッグや小諸市が作った鹿革製のカードケースが贈られた。冨田さんは「日ごろから足を運んでいるが、100万人ということでますます身近に感じている。これからもたくさん通わせてもらいたい」と話していた。
この日は、自分が好きな本を5分以内に紹介する「ビブリオバトル」も実施。参加した大人4人のうち最多得票を集めたのは、市立小諸図書館友の会のメンバーでもある鈴木仁美さん=南ヶ原=。選んだ本は「かしこい単細胞『粘菌』」だった。