「小学校最後の年に地域に恩返ししたい」―。野沢小6年3組(土屋智則担任・30人)は、日頃お世話になっている場所や店、史跡などを取材し、地域の魅力が詰まった手書きの地図を制作。先月22日に野沢会館で開いた「市総合文化祭」で来場者に配布し、喜ばれた。
制作した地図は、野沢地区の「うまい物」を集めた「UMAP(ウマップ)」や麺類の店のみを紹介した「麺類マップ」、貞詳寺をテーマにした「貞祥寺案内マップ」など7種類で、6グループに分かれて制作を進めた。
「コロナの影響で思うように活動できなかったが6月頃から本格的に計画。取材は子どもたち自ら事前にアポイントをとり、休日を使って回った」と土屋智則担任(43)。「麺類マップ」を担当した同組の手塚葉緒(はお)さんと川島愛莉さんは「取材したことによって、各店舗のこだわりが分かった。どの店も取材にも快く協力してくれてうれしかった」と笑顔を見せた。
地図は今後、市の施設などにも掲示予定。「各グループがこだわりを前面に打ち出して作った地図。この地図を見て、私たちが勧める場所へ足を運んでもらえたらうれしいです」。

野沢会館で地図を配った同組の土屋担任と川島さん(中央)、手塚さん(右)

児童が作ったマップの一つで、野沢の“うまい物”を集めた「UMAP(ウマップ)」