佐久市八幡の八幡神社で平成28、29年に氏子総代を務めた有志で作る「わらじ会」(井出功雄会長)が、同神社楼門の両脇にある随神門にある武官神像へ長さ90㌢の大きなわらじを奉納した。
隋神門の武官神像は参道から見て右側の「左大臣」と左側の「右大臣」の2体あり、もともと古びたわらじが内部に掲げられていた。同会メンバーが氏子総代の任期を終えた後、このわらじを新しくしようと発案し、まずは2年前に左大臣側に長さ1・2㍍のわらじを奉納。この時点で、「いずれ右大臣にも奉納しよう」と計画していた。
わらじを奉納する意味合いの由来ははっきりとわかっていないが、井出会長はじめメンバーは、「歩いて旅をした昔の人の必需品だったことから転じて、健脚や旅の安全を祈願したのではないか」という。ただ、今回は昨年から続くコロナ禍による苦境も踏まえ、「一日も早いコロナ収束への願いを込めた」と話していた。