佐久市平賀の就労継続支援事業所「アシストこまば」で働く神﨑秀康さん(71)が「第23回県障がい者文化芸術祭」の絵画部門で最優秀賞を受賞した。
神﨑さんは知的障害を持ち、平日は同事業所でプラスチック部品にゴム製のストッパーをはめる軽作業に従事。昼休みや仕事の合間などにも絵を制作しており、「週に2、3枚、時には1日1枚の作品を仕上げている」という。
画材はクレヨンやマーカー。主に富士山をモチーフに描いており、鮮やかな色づかいが特徴だ。10代から絵を描き続けているという神﨑さん。「絵を描いている時はとても楽しい。賞を受けた時は本当にうれしかった」とにっこり。
同事業所を運営する「佐久学舎」スタッフの渡辺伸浩さんは、神﨑さんを「仕事は集中して一生懸命取り組んでくれるし、優しくて気が利く人」と評する。「スタッフの方が逆に教わることも多い。いつも笑顔のムードメーカーです」。
時にはスタッフに絵をプレゼントすることもある神﨑さん。「これからも絵を描き続けたい」と意気込んでいる。