今年で35回目を迎えた「佐久平の美術展」の入賞作品が決まり、27日から佐久市立近代美術館で展示が始まった。今年の最優秀賞は、美術展始まって以来の10代で、野沢南高現3年生の橋詰ほのさん(17)=佐久市沓沢=が受賞した。
今年は下は16歳から上は93歳まで応募があり、点数は平面部門76点、立体造形部門12点の計88点。日本画家で元日展審査員の船水徳雄さんなど3人が審査した。船水さんは講評で、「作品の良し悪しだけで受賞者を決めていった。良い作品が多く、審査していて感動した」と話していた。
作品の展示は4月18日(日)まで。応募全作品88点のほか、前年の美術展受賞者13人による24点も合わせて展示している。時間は午前10時から午後4時半までで入場無料。期間中毎週月曜日休館。問い合わせは同美術館(電話0267・67・1055)。
主な受賞者は次の皆さん。
〈平面部門〉
▽最優秀賞 橋詰ほの
▽優秀賞 高橋重之 福あゆ美
▽奨励賞 受川和美 竹鼻泰晴 土屋甲二 寺下翠 松井春江 茂木富子
▽新人賞 高橋祐那 寺澤功
〈立体造形部門〉
▽優秀賞 高橋正道
▽奨励賞 小柳典昭
▽新人賞 酒井弘幸 高見澤瑠李

今年の応募作品88点に加え、昨年度受賞者の作品24点を展示している

 

「今後の制作活動に自信」最優秀賞の橋詰さん

「子どもの頃から絵を描くのが大好き。野沢中時代も美術部で部長を務め、現在の野沢南高美術部でも部長になりました。
今回は最優秀賞をとることができました。絵に込めた自分なりの思いや伝えたかった気持ちが伝わったのかなと、喜びを感じています。
受賞作は今まで描いた中で最大。制作には時間がかかりましたが、描きながら絵を描く喜びや楽しさを改めて実感しました。受賞はこれから絵を描き続ける上で大きな自信になったし、今後も見た人がそれぞれに何かを感じてもらえる絵を描きたい」。

橋詰さんの最優秀賞受賞作品「辛イトキ、疲レチャッタトキ…イツデモココヘオイデ。」(アクリル画)