〇…佐久市根岸の虚空蔵山(773m)の遊歩道「虚空蔵山自然のみち」で3日、地元の岸野地区区長会や遊歩道の管理委員会、市職員ら40人が集まって草刈り作業を行った。遊歩道を設置した平成14年以降、毎年7月と10月の2回にわたり地道な作業を続けてきた。
〇…山頂まで30分ほどで登ることができる里山で、山頂からは330度のパノラマが楽しめる。日常登山をする地元の人をはじめ、最近では中部横断自動車道脇の道の駅から足を伸ばす人も増加。年間5千人が登る「身近なトレッキングコース」として注目を集めている。このため、草刈りは登山者の安全確保や景観維持に必要不可欠な作業となっている。
〇…「子どものころから慣れ親しんだ山が、今も親しまれているのは喜ばしいこと」と、管理委員会会長で岸野地区区長会長の木内民雄さん。ただ、19年の間に会員の高齢化も進み、「地元の若者にも多く加わってもらい、末永くこの活動をつないでいければ」と願っている。