「季節を感じて過ごしてほしい」―。社会医療法人「恵仁会」が運営する「宅幼老所のざわ」の施設内に、色紙や段ボールなどで作ったヒマワリやアサガオといった夏の花の貼り絵が飾られ、利用者の目を楽しませている。
コロナ禍で外出がままならない中、「施設の中にいても季節感を感じてほしい」と、同施設のスタッフや利用者が一緒にアイデアを出し合い、作品を手作りして飾っている。作品は概ね1ヵ月ごとに変えており、今は、夏を感じさせる花々のほか、東京五輪にちなんで手作りの聖火トーチや五輪マークも登場している。
「アイデアを出し合うことで頭を使うし、作品作りは手先も使うので、利用者の認知症予防にも役立っています」と同施設の安原理絵管理者(41)。