小学校で書道の講師を務めた佐久市協和の高塚弘さん(93)は、「コロナ禍で我慢が続く中、見た人の希望や活力になれば」と自宅の廊下に偉人の名言や、自身で考えた格言などの書を20㌢×46・5㌢の額に入れて飾っている。
飾っているのは「明星来影」(空海)「平生業成」(親鸞)といった有名人の言葉。また、「貯めるよりコロナに負けない貯筋す」など自身の思いを披露した額もある。これまでに80枚以上を書いており、そのうち約30枚は欲しい人にプレゼントした。
高塚さんは息子2人、娘1人のほかに孫とひ孫が4人ずついる。毎年誕生日にはこれら家族が集まってお祝いをするが、昨年から新型コロナウイルスの影響で集まれなかった。そのため1日でも早く収束に向かってほしいという願いを込めて昨年から書き始めた。
書道以外にも銅板画やピアノなど多趣味。妻を10年前に亡くして以来一人暮らしをしているが、「今後も趣味を楽しんでいきたい」と話す。