佐久地方の秋の風物詩になっている小ブナの水揚げが始まっている。
30日には佐久平ふな部会の臼田和好部会長の田んぼで様子が公開された。田んぼは64㌃。今年はふ化率が良く、稚魚が多かったが、お盆の長雨の影響で水温が上がらなかったため、フナの生育が止まり、全体的に小ぶりに。「昨年同様600㌔とれるかどうか」と心配している。
同部会は52人おり、そのうちJAなどに出荷しているのは36人。高齢化が進んで生産者が減り、昨年の出荷量は全盛期の15分の1の4・3㌧まで落ち込んでいる。需要は多いが生産の手間やエサ代の高騰もあり、新規の生産者が増えないのが現状だ。
小ブナはツルヤやJA佐久浅間を中心に予約販売されるが、今年は予約開始30分ほどで売り切れになる人気ぶり。例年予約なしで買えるさく南部営農センターは、今年は取り扱うか未定だという。