佐久市根々井の正法寺(瀬原深秀住職)で25日に行った写経会には4人が参加。同寺本堂の静けさの中、参加者は無心で写経に取り組んだ。
秋彼岸に合わせて実施。もともとは10年ほど前、子どもたち向けに始めたのがきっかけ。瀬原住職は、「寺からわずかに離れれば佐久平駅周辺のにぎやかさがあるが、寺の周辺は自然環境も豊か。風の音や鳥のさえずりを聞きながら、心静かに写経に取り組める」と話す。
写経の用紙の最後には、参加者がそれぞれの願いを書くスペースがあり、「家内安全であるとか、亡くなった方への供養などの思いを書いてくれれば」。この日書きあがった写経は同寺に納め、しっかり保管していくという。来年春の彼岸には、仏画を描く「写仏」を行う考え。