小諸市諸の田中邦幸さん(88)は、栽培するリンゴ畑で見た目がまるでダルマのような変わったリンゴを収穫した。
2つの花が1つにくっついた状態で育ったとみられる。通常であれば、リンゴは摘果して実がなる数をコントロールするが、「枝や葉の陰に隠れていて見えなかったのかもしれない」と田中さん。収穫後に知人や友人に見せてみると、多くの人は「2つのリンゴを重ねているのでは?」との反応だとか。
現役当時は県の果樹振興会で、リンゴをはじめとする果樹の規格指導や技術指導をしてきたほか、約5㌃の広さの畑で70年ほどリンゴ栽培に取り組んできた田中さんをして、「初めて見た」といい、「縁起の良い形だし、大豊作の予感さえする」と、食べずに大事に供えている。