多動症や自閉症といった「発達障害」など、心身に不安を抱えた子どもたちを支援する「わくわくキッズルーム佐久平」が昨年5月から中込で運営を行っている。子どもの成長に不安を抱く保護者が増える中で、「まずは相談だけでも気軽に寄せてほしい」と利用を呼び掛けている。

同施設は、障害を持ちながら学校に通う小学生から高校3年生(18歳)を対象に、集団生活や地域の中での生活の継続を支援する「放課後等デイサービス」のほか、未就学児対象の「児童発達支援事業所」の2つのサービスを提供。未就学児に対しては、将来の小学校入学をスムーズに迎えるためのコミュニケーション能力の育成や、学習支援等の個別療育を行っている。
「現在は小学校1校につき、支援学級が3~5クラス設けられているのが現状」と話すのは同施設運営会社の野原正信代表(45)。ただ、「発達障害など、子どもの成長に悩む保護者が増える一方で、こうしたサービスを提供する施設があることはあまり知られていない」という。
同施設では、保育士や精神保健福祉士など専門知識を持つスタッフが対応。現在、放課後デイに17人、児童発達支援に8人の子どもが通っているが、「子どもの居場所としての機能ももちろん、通常の児童館などではサポートできない個々の特性に合わせた専門的な支援も行えるのも特徴」とする。「個性を育み、子どもの可能性をグングン伸ばす」をテーマに、遊びや運動、学習を通して将来の自立を目指してサポートする同施設。利用する子どもの中には、「驚くような素晴らしい才能を持つ子も少なくない」という。
開所時間は午前9時半から午後6時半。日曜休み。問い合わせは(電話0267・78・5761)。