改築工事で発見 思い出の中身楽しむ

 佐久市岩村田小を昭和58年に卒業した同級生が24日、在校当時に埋めた「タイムカプセル」の中身を確認した。当日は同級生のうち18人と担任だった松本隆さんが参加。35年前の昔話に花を咲かせながら思い出の品を懐かしんだ。
 タイムカプセルは卒業式翌日、松本さんと42人の同級生が2つのかめに学級日誌や手形、児童の声を録音したカセットテープ、ウイスキーなどを入れて埋めた。しかし、掘り起こす予定だった西暦2000年の3月、卒業生や保護者など60人が集まって約5時間探したが、この時は見つけることができなかった。
 それから18年後の昨年7月。現在進めている同小の改築工事中に1つのかめが見つかった。出てきたのは、当時埋めた場所から50㍍ほど離れた場所だったという。
 学校から発見の連絡を受けた村上史帆さん(47)=岩村田=がさっそく同級会幹事を務める小山敦さん(47)=岩村田=に連絡し、小山さんが同級生全体に報告。今年3月で教員を退職する松本さんのお祝いを兼ねて集まることになった。当日は参加者が当時の手形に手を合わせたり、日誌の中身を読んだりして懐かしんだ。小山さんは「発見できなかった後も毎年3月になると気になっていた。当時の記憶もよみがえり、良い思い出になった」と喜んでいた。

さ・岩小タイムカプセル2 さ・岩小タイムカプセル1