佐久市根々井のTDK跡地に建設していたシチズン時計マニュファクチャリングの「ミヨタ佐久工場」が完成した。
工場は延べ面積8万3千平方㍍余。総工費は55億円。飯田市、御代田町、新潟県妙高市の3カ所に分散していた時計用駆動装置の自動製造ラインを集約するもので、順次ラインの移動をしており、来年春には集約が完了する予定。
いずれは時計本体の組み立ても行う予定で、完全移動後は月1200万個の生産量能力があり、組み立ての世界最大級の規模となる。
建物は時計をイメージしたデザイン。工場内は駆動部分の組み立て過程が見学できるスペースもある。
完全稼働後の従業員は約3百人だが、来年10月以降に地域住民を対象に約50人規模の募集をする計画だ。