発足1年目 活躍の場大きく広げる

消防署員も休み返上で応援

 

小諸市消防団(清水勝彦団長)に昨年春発足した女性班(柳沢よし子班長)の6人が、応急処置技能の普及を支援する「応急手当普及員」の資格を取得。心肺蘇生をはじめとする応急手当、AED操作など、署員らと共に救急講習ができるようになった。佐久広域で女性消防団員の取得は初めてのケースだ。
女性班は現在、会社員や自営業者、市職員ら20~50代の12人で構成。普段は防火広報活動を中心に行っているが、自らが救命講習の指導する側に立つ資格を得て、これまでの活躍の範囲を大きく広げた形だ。各地で講習を行う消防署員の負担減にもつながり、安全安心を支える体制の裾野の広がりも期待される。
取得に向けては、基礎知識の学習から実技、模擬講習などを丸3日間かけて受講。消防団幹部が見守る中、非番の消防署職員が休日返上で指導に当たるなど、一丸となっての挑戦だった。
今後は、救命講習を希望する地域や企業、学校などへの出動回数も増えそう。清水団長は、「発足1年目でここまでやってくれるとは。女性ならではの活動が厚みを増すことで、団全体の意識高揚やレベルアップにつながる」と喜んでいる。

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消防署員から講習を受ける女性班員。延べ24時間の長丁場だった