豊富な湧水を使用
始まりは一株
小諸市諸の水明小学校(小林昭寛校長)の中庭や、佐久市岩村田の森角建材店の森角忠会長が整備する敷地でミズバショウが見ごろを迎えている。いずれも地域住民などに広く見てもらおうと、10年以上に渡って栽培を続けている。
小諸市水明小学校の中庭にある池で2百株ほどがすくすくと育つ。休み時間にはミズバショウを眺める児童もいる。日々の世話をしているのは、学校の近くに住む花岡一登さん(86)=諸=だ。
花岡さんによると、もともとは10数年前、当時の学校長が一株植えたことがきっかけ。「それがあまりにきれいだったので、ぜひ増やしましょうと学校に提案して栽培を始めた」と話す。
花岡さんが苗や種を買ってきては、学校職員も手伝って少しずつ増やしていったが、現在は「育った株から種が落ち、自然に増えるようになった」という。時折池の様子を見に来ては雑草を取ったり、冬場に水が凍らないように水を流し入れるなど気を配っている。
水明小は湧水が豊富に流れる自然環境豊かな立地で、特に湧水は「水明小の宝」とも言われるほど。花岡さんは「この湧水がとてもいい。たくさんの人にミズバショウを見てほしい」と話している。