メスのライオン「ナナ」が女性飼育員を咬む事故が発生してから約2ヵ月。原因の究明や安全性の確認などで閉園していた小諸市動物園が3日、再開した。
事故が発生したのは2月26日。以来、女性飼育員やナナを気遣うメッセージや、園の再開を望む声が多く寄せられており、再開日の3日は、応援してくれた人たちに感謝の気持ちを込め、入園料を無料とした。
ナナの獣舎の前には続々と来園者が訪れ、「ナナちゃん良かったね」「見られてうれしいよ」といった声が盛んに飛んだ。この日のナナは、獣舎の中に設置された木製の台の上に座り、堂々とした姿を見せた。「台の上がナナのお気に入りの場所。久しぶりの開園だが、動じることなくいつもと変わらぬ姿を見せてくれた」と、様子を見守っていた園のスタッフもほっと胸をなで下ろした。
3日から7日までの懐古園全体の来園者数は約1万2千人。「連休に入りぐっと来園者が増えた。動物園再開の効果も大きかったようだ」と同園。

動物園② 動物園①