岸野12区の管理委 地域主導で着々と
佐久市岸野地区のシンボル・虚空蔵山(標高773㍍)。佐久平を一望できる環境と歴史的な遺産が数ある山を「地域の活性化につなげよう」と、地元地区が15年前からコツコツと散策路の整備を進めてきた。このほど、コースマップや案内標識が完成。「虚空蔵山の魅力を味わってみて」と、散策を呼び掛けている。
地元12区長を中心に構成する「虚空蔵山自然のみち管理委員会」(委員長=木内昌明・岸野地区区長会長)が、平成14年から着手。市が整備した遊歩道周辺の年2回の草刈りや、毎月のトイレ清掃などを行ってきた。
散策路は、きょう30日(金)にオープンする道の駅「ヘルシーテラス佐久南」を拠点にした2コース。四季折々の植物や花を楽しむ「ヘルシーコース」(4・8㌔)は所要時間1時半。点在する道祖神や石仏に囲まれた「石仏コース」(3・3㌔)は1時間ほどで散策できる。2コースともに経由する山頂からは、浅間山や北アルプスを見渡すことができる。
今回制作したコースマップは「野鳥編」で、アオゲラやアカゲラ、ジョウビタキなど周辺で見ることができる野鳥も紹介している。合わせて、コース内10ヵ所に案内標識を設置した。
現在、散策を楽しむ人は年間約5千人。木内会長は、「マップや標識の設置で、道の駅の利用者にも興味を持ってもらえるのでは。観光客や市民が気軽に楽しむ健康長寿の散策路として充実を図っていきたい」と話している。