小諸市懐古園内の藤村記念館前の庭で5日、箏曲の山田流萩岡会若手5人で作る「箏姫の会」(渡辺岡真翠代表)を中心とした演奏会「箏で奏でる藤村の世界」があり、紅葉を楽しむ観光客らも足を止めて聞き入った。
藤村が書いた詩に曲を付けた『小諸なる古城のほとり』や『惜別のうた』『初恋』など8つの演目を、琴や草笛、尺八、コーラスなどで演奏した。 渡辺さんは「琴や草笛の演奏は紅葉が広がる懐古園の雰囲気にぴったり」と話し、「普段は室内で演奏することが多いので、演奏側としても大変気持ちよい会になった」と話していた。渡辺さんによると、記念館からはすでに来年の開催要請も来ており、「紅葉の時期のイベントとして定着したらうれしい」。